ビットコイン, ビットコイン普及

ROBOCOINがビットコインATMのSDKを発表

0
robocoin

ビットコインのATMハードウェア事業を行っているRobocoinが新たなSDK(ソフトウェア開発キット)を発表した。このCash SDKによってあらゆるATMや小売店もビットコインの導入ができるようになる。

ATMは仮想通貨に興味を持ち触れてみようと思った人々にとって直感的、感覚的によい体験となり、仮想通貨が広まっていく事に多大な貢献をしうるとは思ってはいたものの、ある程度入り込んだ際にはあまり使う事はなくなるだろう。なのでハードというコストがかかる割には長期的に安定して利益を得られないため企業側にとって厳しい面があり、体験を提供するほどには展開できないのではと考えていた。しかし、今回のSDKの開発により既存のハードへの導入を手助けする形で展開が可能となる。

2009年に運用が始まり、これまでにマイクロソフトDELLといった大企業が導入しており、2015年にも様々な企業がビットコインを導入するだろうと言われているものの、いまいち実際の取引が増えないという現状がある。

sourceBy: Bitcoin: Technical Background and Data Analysis (US Federal Reserve)

sourceBy: Bitcoin: Technical Background and Data Analysis (US Federal Reserve)

上図はビットコインウォレットの活動具合(各ウォレットのビットコイン保有量に応じて重み付けしている)を表している。この図が示すように活動的なウォレットの割合は特に伸びていない。貨幣の価値は、それを”貨幣”とみなして経済活動の媒介にしている経済域の規模、そしてその”貨幣”としての流通速度によって支えられている。これまでの歴史で貝殻が貨幣として機能してきたのはそれが状況に応じて”貨幣以外のもの”としての需要が生じること無く、流通速度を損なうことがないからである。例えばキャベツが貨幣として流通している経済域があるとしよう。そして天候の悪化により食料不足となった際に”食料”としてのキャベツが”貨幣”としてのキャベツの需要を上回り貨幣の流通を滞らせ、経済を衰退させる。

筆者の偏見かもしれないが、現時点でビットコインウォレットを所有している人の内、コンピュータサイエンスやファイナンスなど偏ったジャンルの人々の割合が高く、仮想通貨経済域に属するジャンルが少ないため、規模としても速度としても拡大しにくい。AはBと頻繁に取引し、BはCと頻繁に取引している状況を考えたとき、AとCのみの経済圏を作ると取引量と速度が減るだろうことを考えていただくといいだろう。

これらの状況を考察するとRobocoinのATM事業と言うのは仮想通貨経済圏に関わってくる業界の種類を増やす事に寄与する可能性はあり、それがブロックチェイン技術により支えられる”セキュリティ”としての信頼価値に加え、”貨幣”としての信頼価値も高めうる事になるだろう。

スポンサーリンク

コメントを残す