Fintech

Robo-advisorsの将来に対する考察(その2)

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先週に書いたRobo-advisorの記事に少し関連してタイムリーなニュースがTechcrunchで報道されていた。
Robo-advisorのリーダーの一人でもあるWealthfrontのAUMがとうとう20億ドル (2400億円)を突破ようだ。

平均年齢20-30代を中心とした若年層22000人のクライアントが利用し、平均資産は1000万ほどだとされている。筆者の推測ではIT関連の若者が多いのではないかと思う。

この記事を見ても、筆者の主張は現状は変わらない。「Robo-advisorはある一定成長するものの、資産運用のごく一部のシェアしか取りえない」ということである。

理由をもう一度ハイライトする。

1. Charles SchwabやFidelityの大手が似たようなことをやってくる。実際今四半期にCharles SchwabはIntelligent Portfolioというようは丸パクリのサービスをリリース予定である。手数料に関しても規模の経済がなりたって、Wealthfrontより競争力のあるものにしていくだろう。

2. 所詮ものすごいシンプルなアルゴリズム(ようはS&Pを買っているのに毛が生えたようなもの)であるので、差別化しずらい。それこそ別にETFを買えばよいのとほとんど変わらない。今資産が伸びているのはシンプルにS&Pが伸び続けているからである。結局は手数料をいかに下げるかの勝負になり、そして一番体力があるところが勝つことになる。

3. 大多数はRobo-advisorにOn-boardingができない。あくまでどうHuman-touchなサービスを作るかが肝心。アメリカはITリテラシーが高いこともあり2400億というレベルで資産がWealthfrontにあつまったが、2400億のfeeの水準的に数bps程度なら1兆円以上のAUMがないとビジネスとして拡張しずらい。

以上だが、今回のWealthfrontが2400億を集めたのはすごいことだ。ヘッジファンド業界でも今はスマートベータと呼ばれる、市場に連動した商品が大きくマーケットシェアを取っているとも言われている。ようは人がアクティブにストックピッキングしたり、債券を選んだりすることが減っていっているということである。

以上の状態も、市場によってはいかようにも変わり得ると筆者は考えている。ただ、ギリシャ危機も今一時的に回避され、中国も利下げをして緩和モードの中、9月の米国利上げが大きく環境を変えるとは思えないのでしばらくはこの構図が続くかもしれない。

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